ディ・マリアの適正ポジションは?右ウイングからIhへの進化と評価
ディ・マリアのポジション変遷を語る上で外せないのが、レアル・マドリードで背番号22を背負っていた2013-14シーズンの劇的なコンバートです。当時、ガレス・ベイルの加入によって右ウイングの定位置争いが激化する中、カルロ・アンチェロッティ監督は4-3-3システムの左インサイドハーフ(メッツァーラ)にディ・マリアを抜擢しました。
この戦術的決断が、レアル・マドリードを悲願のUEFAチャンピオンズリーグ制覇(ラ・デシマ)へと導くマスターピースとなります。アンカーのシャビ・アロンソ、右インサイドハーフのルカ・モドリッチと形成した中盤トリオの中で、ディ・マリアは以下のような決定的な役割を果たしました。
- 守備のトランジション:ボールロスト直後に猛烈なプレスバックを行い、左サイドバックの裏を素早くカバー。
- 驚異的なボールキャリー:中盤深くでパスを受けると、細かいタッチのドリブルで相手の中盤フィルターを一気に無力化。
- 前線への数的優位の提供:クリスティアーノ・ロナウドやベンゼマが空けたスペースへ果敢に飛び出し、決定機を創出。
CL決勝のアトレティコ・マドリード戦でも、延長後半に左サイドをドリブルで強烈に突破し、決勝点となるベイルのゴールを演出。マン・オブ・ザ・マッチに選出される大活躍を見せ、世界屈指の万能型ミッドフィールダーとしての評価を確固たるものにしました。