没後14年、世界が再発見した「ザ・ピーナッツ」の真実――伊藤エミが遺した唯一無二の歌声と、今明かされる未公開音源の衝撃
なぜ、今なのか。
ロンドンやロサンゼルスのクラブシーンで、1960年代の日本の歌謡曲がフロアを揺らしている。中でもザ・ピーナッツの「恋のフーガ」や「恋のバカンス」のリミックス版が、TikTokを経由してバイラルチャートを急上昇中だ。
言葉の壁など関係ない。耳の肥えた海外のリスナーたちが驚愕したのは、寸分の狂いもない二人の声の重なりだ。オートチューンもピッチ補正も存在しなかった時代に、生歌でここまでのシンクロ率を誇っていた事実。それは現代のリスナーにとって、むしろ新鮮で破壊的な初期衝動として受け止められている。