眼鏡の度数からコンタクト度数を知る方法|換算表に潜む罠と真実
なぜネット通販では「処方箋なし」で購入できるケースが存在するのか。医薬品医療機器等法において、コンタクトレンズの販売業者は「購入者が眼科医の診断を受けていることを確認する努力義務」を課されているものの、法的な処方箋提出の義務化までは規定されていないという法的なグレーゾーンが存在するためです。
しかし、この規制の隙間を利用したコンタクト処方箋なし購入の注意点は、法的責任ではなく、すべて自己の肉体的損害として返ってきます。日本眼科学会の継続調査でも、眼障害を生じたコンタクト装用者の約半数が「眼科受診を怠り、ネット等で自己判断購入していた」というデータが示されています。
以下に、眼科専門医の検査を受けずに装用を続けた場合に生じる、三大医学的リスクを列挙します。
- 角膜内皮細胞の減少:一度死滅すると二度と再生しない角膜の最深部細胞。酸素透過性の合わないレンズやBCの不適合により、自覚症状のないまま細胞密度が低下し、将来白内障などの眼科手術が受けられなくなる危険性がある。
- アカントアメーバ角膜炎・細菌性角膜潰瘍:角膜についた微細な擦過傷から微生物が侵入し、角膜を融解させる。失明に至るリスクが高く、治療には数ヶ月から年単位の激痛を伴う。
- 巨大乳頭結膜炎:レンズの摩擦や汚れに対するアレルギー反応で、上まぶたの裏側にブツブツとした隆起(乳頭)ができる。発症すると長期間コンタクトレンズの装用そのものが不可能になる。
これらはいずれも、細隙灯顕微鏡(スリットランプ)による生体染色検査を行わなければ早期発見ができません。これが、単なる数値合わせを超えて眼科受診が必要な決定的な理由です。