座薬の正しい入れ方完全ガイド!痛くないコツとすぐ出る原因を徹底解説
小児科領域で最も頻繁に処方されるのが、アセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛用のアンヒバ座薬やアルピニー座薬です。熱で不機嫌な赤ちゃんや幼児に座薬を使う際、最大の障害となるのが「恐怖心による大泣きとお尻の力み」です。力が入った状態の肛門に乾いた座薬を力任せに押し込むと、微細な裂傷を作り、次回の投与を拒絶するトラウマになりかねません。
痛みを抑えて一瞬で挿入を完了させるための実戦手順は以下の通りです。
1. 滑りを良くする前処置(座薬 ワセリン 塗り方)
包装シートから取り出した座薬の先端に、清潔な指で白色ワセリンまたはベビーオイルを薄く塗布します。ワセリンがない場合は、水または微温湯を先端に軽くくぐらせるだけでも基剤(油脂性油脂)表面が滑らかになり、摩擦抵抗が大幅に低減します。※消毒用アルコールや刺激性のあるローションの使用は厳禁です。
2. 腹圧を逃がす姿勢作り
仰向けにして両足を真上に持ち上げるオムツ替えの体勢は、腹圧がかかりやすく括約筋が締まりがちになります。最も適しているのは、「横向きに寝かせ、両膝を軽く胸の方へ曲げさせる姿勢(シムス位に準じた体勢)」です。この姿勢はお尻の筋肉が最も脱力し、肛門管が自然に開きます。
3. 息を吐いた瞬間に「おへそ」へ向けて挿入
肛門は背中側ではなく、お腹(おへそ)側に向かって傾斜しています。声をかけたりお腹を軽くトントンと叩き、子供が「ふっ」と息を吐いてお尻の力が抜けた瞬間を見計らい、おへその方向を意識した角度で滑り込ませます。指の第1関節が入る程度まで押し込み、ティッシュを当てた状態で肛門部を1〜2分間優しく指で押さえて保持します。