ブリトーとは?タコスとの違いや発祥の歴史、コンビニ人気の真相を徹底解剖
本国メキシコやアメリカで大食漢向けのヘビーな食事として発展したブリトーが、なぜ日本においてはチルドスナックの定番として確固たる地位を築くに至ったのでしょうか。その鍵を握るのが、セブンイレブンブリトー人気の理由に直結する卓越したローカライズ戦略です。
セブン-イレブンが日本国内で「ブリトー」の発売を開始したのは1983年のことでした。当時、日本ではメキシコ料理はおろかタコスすら一般的ではなく、多くの消費者にとって完全に未知の食品でした。開発陣が着目したのは、本場の豆やスパイシーな肉ではなく、日本の消費者が本能的に好む「もちもちした食感」と「とろけるチーズ」の組み合わせでした。
日本仕様のブリトーは、本場のパサつきがちなトルティーヤとは異なり、電子レンジで温めた際に最も引きの強い粘りと弾力が出るよう、独自の配合で小麦粉生地が調整されました。具材には、日本人の舌に馴染み深いボンレスハムとモッツァレラ、ゴーダなどのブレンドチーズを採用。さらに、片手で手を汚さずに食べられる特殊なパッケージングを開発したことで、多忙なオフィスワーカーやトラックドライバー、受験生の夜食として爆発的な支持を獲得しました。
本場のメキシコ人から見れば「これはブリトーではない」と評されるようなアレンジですが、日本の食文化において「加熱してチーズを伸ばしながら食べる温かいワンハンド・ロール」という固有のジャンルを開拓した功績は極めて大きく、40年以上にわたり定番の座を維持し続けています。