宇都宮城址公園2026完全取材|釣天井の真相と桜・無料駐車場を検証

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宇都宮城の歴史を語る上で避けて通れないもう一つのクライマックスが、慶応4年(1868年)の戊辰戦争における「宇都宮城の戦い」です。旧幕府軍と新政府軍が激突したこの局地戦には、新選組副長としてその名を轟かせた土方歳三が旧幕府脱走軍の参謀として参戦しました。

当時、宇都宮城を制圧していた新政府軍に対し、大鳥圭介や土方歳三率いる部隊は破竹の勢いで進軍。土方は卓越した野戦指揮によって城下を突破し、一度は宇都宮城を奪取することに成功します。しかし、新政府軍の強力な反撃と最新型アームストロング砲などによる猛砲撃を受け、城郭と城下町の大半は猛火に包まれ灰燼に帰しました。土方自身もこの戦闘で足に銃弾を受け負傷し、日光・会津方面へと後退を余儀なくされています。

激戦によって建造物がことごとく焼失した宇都宮城ですが、平成19年(2007年)、市民の長年の悲願が実を結び、本丸の一部が木造で忠実に蘇りました。それが現在そびえ立つ「清明台(せいめいだいにじゅうやぐら)」と「富士見櫓(ふじみやぐら)」です。

これら2棟の櫓は、単なる鉄骨モルタルの外観再現ではありません。江戸時代の絵図面や発掘調査の出土データを基に、釘を極力使わない伝統的な木組み工法と漆喰壁を用いて復元された本格木造建築です。北西の要所を守る清明台は実質的な天守としての威容を誇り、南西に位置する富士見櫓からは、かつてその名の通り遠く富士山を望むことができたと伝えられます。いずれの櫓も入館料無料(9:00〜19:00)で内部が一般公開されており、頑強な梁組みや狭間(さま)の構造を間近で観察できる貴重な学びの空間となっています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。