名曲Eenie Meenie和訳の真相|数え歌に隠された意味を徹底解剖

話題沸騰中の 名曲Eenie Meenie和訳の真相|数え歌に隠された意味を徹底解剖について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

ポップカルチャーの表層だけを見ていると気づきにくいですが、イーニーミーニーマイニーモウの由来と経緯を掘り下げると、言語史における光と影が浮き彫りになります。

この数え歌の原型は19世紀以前のイギリスやケルト地方の古代計数法に遡ると言われていますが、アメリカへ渡った19世紀後半、当時の社会情勢を反映して極めて差別的なスラングが組み込まれた歴史が存在します。かつての版では「Catch a tiger by the toe(トラのつま先を捕まえろ)」の部分に、黒人を指す蔑称が使われていた時代がありました。

20世紀半ば以降、人権意識の高まりとともにその悪名高いフレーズは公の場から完全に排除され、童謡としては無難な「tiger(トラ)」に置き換えられて定着しました。ここで注目すべきは、本楽曲における英語数え歌スラングの真相です。

ジャマイカにルーツを持ちカリブ海のレゲエカルチャーを牽引していたショーン・キングストンらは、この歴史的童謡の「tiger」を「bad chick」へと大胆に差し替えました。ヒップホップスラングにおいて「bad」は「悪い」ではなく「最高にイケてる・魅力的」を意味します。かつて暗い歴史を持っていた数え歌を、21世紀のポップカルチャーの中でポジティブなクラブスラングへと完全に脱色・再定義した点に、制作陣の高度な言語センスが光っています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。