ドンキのヘアスプレーはなぜ安い?最強キープ力と薬局の価格差を徹底検証

ドンキのヘアスプレーはなぜ安い?最強キープ力と薬局の価格差を徹底検証の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ドン・キホーテの化粧品フロアを訪れた消費者が一様に驚くのが、棚札に踊る価格設定です。一般的なドラッグストアや調剤併設薬局と比較して、なぜこれほどの価格差が生まれるのでしょうか。流通関係者への取材から見えてきたのは、ドンキ特有のダイナミックな仕入れ戦略と売り場構築の構造です。

第一の要因は、全国数百店舗のスケールメリットを活かした「驚安(きょうやす)」のバイイングパワーにあります。ドンキを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、メーカーからの直接大量仕入れや現金決済を武器に、限界まで仕入れ値を圧縮しています。さらに、パッケージのリニューアル期に旧パッケージ品を一括で引き取る「スポット仕入れ」を巧みに組み合わせることで、信じられない価格の目玉商品を日常的に創出しています。

第二の要因は、NB(ナショナルブランド)商品とPB(プライベートブランド)商品の巧みな陳列戦略です。誰もが知る有名スプレーでお得感を演出し、来店客の足を止めさせたすぐ隣に、さらに粗利が高くグラム単価が圧倒的に安い自社専売品や輸入商品を配置しています。結果として、薬局とドンキの価格差は定番商品でも数十円から200円近く開き、大容量商品になればなるほどドンキの価格優位性が際立つ構図が完成しています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。