八戸名物うちわ餅の歴史と真相!萬栄堂の評判から通販まで徹底解説
八戸市内でうちわ餅を語る際、筆頭に名が挙がる名店が、大正時代から暖簾を掲げる老舗萬栄堂です。八戸市湊町に本店を構える同店は、毎朝早くから餅を搗き、伝統の製法を愚直に守り続けています。
萬栄堂のうちわ餅が別格とされる理由は、餅の絶妙な薄さと香ばしい焼き目、そして創業以来継ぎ足し磨かれてきた黒ごまだれの調合比率にあります。餅生地には良質な上新粉を用い、丁寧に蒸し上げてから杵で搗き、手作業で平たい団扇型へと成形。これを注文が入る都度、あるいは店頭で手際よく直火で炙り、芳ばしい焦げ目を付けます。
その上から惜しみなくかけられる黒ごまだれは、深煎りした黒胡麻の豊かな油分と香りを極限まで引き出し、地元産の醤油と砂糖でとろりと炊き上げられています。口に含んだ瞬間、香ばしい焦げの風味と濃厚な胡麻のコクが広がり、後味には品の良い甘じょっぱさが残ります。取材に応じた地元和菓子関係者は「萬栄堂のタレは、餅を食べ終わった後に皿に残ったものまで綺麗にすくい取りたくなる魔力がある」と証言しており、世代を超えて熱烈な支持を集める理由がそこにあります。