真言宗とは?空海の密教と即身成仏の教え・他宗派との違いを徹底解説

真言宗とは?空海の密教と即身成仏の教え・他宗派との違いを徹底解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

一口に真言宗と言っても、歴史の変遷とともに「古義真言宗(こぎしんごんしゅう)」と「新義真言宗(しんぎしんごんしゅう)」に分かれ、現在では主要な十八山公認の宗派が存在します。その中でも特に寺院数・信徒数で大きな比率を占めるのが高野山真言宗と真言宗智山派、そして真言宗豊山派です。

1. 高野山真言宗(総本山:高野山金剛峯寺)

和歌山県の標高約800mの山上に広がる宗教都市・高野山。その中心である高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)は、弘法大師空海が修禅の根本道場として開いた聖地です。最奥に位置する「奥之院」では、空海が今も入定留身(肉身のまま禅定に入り、人々を救い続けている)していると信じられており、「同行二人(どうぎょうににん=いつもお大師様と共に歩む)」の信仰の源泉となっています。全国に約3,600カ所の末寺を擁する真言宗最大の派閥です。

2. 真言宗智山派(総本山:智積院)

平安末期から鎌倉期にかけて興教大師覚鑁(かくばん)が提唱した「新義密教」の流れを汲み、京都東山にある智積院(ちしゃくいん)を総本山とします。全国に約3,000カ所の寺院を展開しており、関東の三大本山として有名な成田山新勝寺(千葉県成田市)、川崎大師平間寺(神奈川県川崎市)、高尾山薬王院(東京都八王子市)はいずれも智山派に属します。護摩祈祷や庶民信仰と深く結びつき、初詣の参拝者数でも屈指の規模を誇ります。

3. 真言宗豊山派(総本山:長谷寺)

奈良県桜井市にある「花の御寺」として名高い長谷寺(はせでら)を総本山とする一派です。東京の護国寺や西新井大師など、都内屈指の祈願寺も豊山派に属しています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。