核融合と核分裂の違いとは?仕組みや安全性・2026年最新動向まで徹底解説

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「核融合の実用化は常に『30年後』と言われ続ける」という長年の皮肉は、ここ数年で完全に過去のものとなりつつあります。米国の点火成功と高温超伝導(HTS)マグネット技術のブレークスルーを機に、官民の投資構造が一変したからです。

国際共同プロジェクトとしてフランスで建設が進むITER(国際熱核融合実験炉)は、主要部品の修復や組み立て精度の再検証、方針転換に伴い、初期プラズマ運転のスケジュール見直しを発表しました。ITER機構の公表資料によると、重水素・三重水素(D-T)を用いた本格的な核融合出力実験(エネルギー増倍率Q≧10を目指すフェーズ)は2030年代半ばへと再設定されています。

その一方で、開発の主役へと躍り出たのが民間のフュージョン・エネルギー・スタートアップです。米コモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)や英トカマク・エナジー、そして日本発の京都フュージョニアリングやエクスフュージョンといった企業群には、ビル・ゲイツ氏やジェフ・ベゾス氏ら世界的起業家や大手エネルギー資本から累計1兆円を超える民間資金が流入しています。

民間各社は、ITERのような巨大プラントではなく、最新の高温超伝導テープ線材を用いた強力な磁場で「超小型かつ高磁場」の炉心を実現する戦略を採っています。2026年代後半にパイロット実証を行い、2030年代初頭から半ばにかけて発電実証(Net-Electricity)、2040年頃の商用グリッド連系を目指すロードマップが現実味を帯びて語られる段階に入りました。日本政府も「核融合エネルギーイノベーション戦略」を加速させ、産業協議会を立ち上げてサプライチェーンの囲い込みを急いでいます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。