なぜJkのアヘ顔はSnsで流行したのか?歴史と若者カルチャーの真相

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「アヘ顔」という言葉と視覚イメージの起源を辿ると、1990年代後半から2000年代初頭の成人向け漫画(同人誌や成年コミック)に行き着きます。当時の一部の作家たちが、過剰な快楽やトランス状態を視覚的に強調するため、「黒目を上方に巻き上げて白目を剥き、舌を垂らし、頬を紅潮させる」というデフォルメ技法を開拓しました。極限状態の恍惚を記号化したこの技法は、読者に強烈なインパクトを与え、同ジャンル内での共通言語として急速に普及していきました。

2000年代中盤に入ると、画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」や「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」といったインターネットコミュニティを介して、この表現様式がネットスラングとして定着します。一般のアニメキャラクターの画像を加工してアヘ顔に仕立てる二次創作コラージュが流行し、狂気や圧倒的敗北、あるいは極度のパニックを表現する「ギャグ・ネタ要素」としての側面を帯び始めました。この段階で、元来の過激な性的意味合いを保ちつつも、ネット空間における「突飛なリアクション記号」への機能拡張が起きていたといえます。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。