朝顔の花言葉は実は怖い?色別の隠された意味と失敗しない贈り方
日本の歴史において、この植物は時に権力者をも唸らせる美意識の象徴となった。最も有名なエピソードが、茶聖・千利休にまつわる伝説だ。豊臣秀吉が利休の庭に咲き誇る見事な花を見ようと訪れた際、利休は庭のすべての花を摘み取り、茶室の一輪挿しにたった一輪だけを生けて秀吉を迎えたという。不要なものを削ぎ落とし、一瞬の美を凝縮させるわび・さびの真髄を示す逸話だ。
江戸時代に入ると、庶民文化のなかで熱狂的な支持を獲得する。伝統芸能である人形浄瑠璃や歌舞伎の演目『生写朝顔話』では、すれ違う男女の悲恋を描く重要なモチーフとして登場。朝に咲き夕方に萎れる性質が、運命に翻弄される人間の儚い情念と重ね合わされ、人々の涙を誘った。