天皇と神社をつなぐ祈りの秘儀!宮中祭祀と知られざる歴史の深層
戦後、神道は国家の宗教としての地位を失い、民間の一宗教法人としての歩みを余儀なくされた。全国約8万の神社を包括する「神社本庁」と、皇室の活動を支える国家行政機関である「宮内庁」との関係は、政教分離という憲法上の制約のなかで極めて慎重に保たれている。
神社本庁傘下の神社では、今なお天皇の健康と国家安寧を祈る祭儀が日々行われており、神社界にとって天皇は精神的指導者であり続けている。しかし、宮内庁は皇室祭祀を「皇室の私的な行事」として整理せざるを得ず、公金支出を巡る法廷闘争や世論の批判を常に警戒してきた。
さらに近年では、神道界内部でも後継者不足や過疎化による神社の荒廃といった現実的な危機が深刻化している。皇室の祈りと草の根の神社信仰をどう接続し直すか、制度と信仰の狭間で模索が続いている。