冷戦下のスパイから最高権力へ!知られざるプーチン青年期の素顔
東独から失意の帰国を果たしたプーチンは、恩師であるアナトリー・サプチャークが市長を務めるサンクトペテルブルク市役所に職を得る。対外関係委員会のトップとして、西側企業との交渉や物資調達を一手に引き受け、市長の「影の右腕」として冷徹な調整能力を発揮した。汚職や混乱が渦巻く激動の90年代初頭、彼は裏方として絶対的な忠誠心と実務力を武器にのし上がっていく。
1996年に活動の舞台をモスクワへ移すと、その有能さと寡黙さはエリツィン大統領の側近たちの目に留まる。大統領府次長、FSB(連邦保安庁)長官、そして首相へ。誰も予想しなかった驚異的なスピード出世の背景には、カオスの中で確実に命令を遂行する官僚としての絶対的な実務遂行能力があった。