Lixil新大阪ビルの移転売却と現在|跡地やショールームの真相

Lixil新大阪ビルの移転売却と現在|跡地やショールームの真相の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

不動産の売却自体は多くの大企業で見られる手法ですが、なぜLIXILは長年親しまれた新大阪の自社拠点を手放す決断に至ったのでしょうか。その根底には、同社が強力に推し進めてきた「オフィス再編」と「先進的な働き方改革」があります。

LIXILはコロナ禍以前よりテレワーク制度の整備に着手していましたが、2026年以降、全社を挙げて「在宅勤務(リモートワーク)」を標準とする制度設計へ舵を切りました。これにより、全社員が一斉に出社して固定席に座る従来の大型オフィスモデルは役割を終え、出社率は一時20〜30%台まで激減しました。

広大なフロア面積を誇る新大阪ビルを自社単独で維持し続けることは、莫大な固定資産税や維持管理コストの観点から合理的ではなくなりました。そこで同社は、固定席を廃止した「フリーアドレス制」や「ABW(Activity Based Working:業務内容に合わせて働く場所を選ぶ仕組み)」を導入し、拠点をアクセスの良い都心部のコンパクトな賃貸オフィスへと集約。これが、関西支社機能の新大阪からの移転という大きな決断の引き金となったのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。