現存天守と追手門が重なる奇跡!歩いて解き明かす高知城の防衛術

今注目を集めている 現存天守と追手門が重なる奇跡!歩いて解き明かす高知城の防衛術について、詳しいまとめを整理して公開しています。

関ヶ原の戦いの戦功により土佐一国を与えられた山内一豊が、慶長年間に築城を開始したこの城には、戦国を生き抜いた夫婦の知恵と執念が染み付いている。かつてNHK大河ドラマ「功名が辻」で描かれたように、一豊と妻・千代の固い絆は、現在もNHKオンデマンドなどで名作として再確認できるが、現地に立つとその苦闘のスケールがより鮮明に迫ってくる。

水害に悩まされた鏡川と江ノ口川に挟まれた大高坂山を削り、巨大な石垣を築き上げる工事は困難を極めた。排水性を高めるために採用された「野面積み」の石垣や、豪雨を逃すための巨大な石樋(いしどい)は、南国高知の気候と闘った先人たちの知恵の結晶だ。

城内を歩くと、土佐が生んだもう一人の巨星、板垣退助の銅像が誇らしげにそびえ立つ。「板垣死すとも自由は死せず」の気概は、この城の堅牢な石垣とどこか響き合っている。武士の時代から近代日本の夜明けまで、高知城は常に時代の胎動を見つめ続けてきた。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。