サイヤング賞の選考基準と歴代記録|日本人初受賞と2026年最新展望
通算511勝という不滅の金字塔を打ち立てた大投手デントン・トゥルー・“サイ”・ヤングの功績を称え、1956年に創設されたメジャーリーグ最優秀投手賞がサイヤング賞です。当初はMLB全体で1名のみの選出でしたが、1967年以降はアメリカン・リーグ(AL)とナショナル・リーグ(NL)から各1名ずつ選ばれる現行の形式へと移行しました。
選考を司るのは、現地で厳格な取材活動を行う全米野球記者協会(BBWAA)です。毎年、レギュラーシーズン終了直後に投票が締め切られ、ポストシーズンの成績は一切考慮されません。サイヤング賞の発表時期は、毎年11月中旬に開催されるMLBアワード・ウィーク内で行われるのが通例となっています。
具体的なサイヤング賞の投票方法は以下の厳密なポイントシステムによって運営されています。
- 投票者構成:各球団の本拠地都市から選出されたBBWAA会員2名×15球団=各リーグ合計30名の記者。
- 順位付け方式:1位から5位までの候補者を記名投票。
- 獲得ポイント:1位票=7ポイント、2位票=4ポイント、3位票=3ポイント、4位票=2ポイント、5位票=1ポイント。
- 決定方法:合計獲得ポイントの最も高い投手が受賞。1位票を30名全員から集めた場合はサイヤング賞の満票受賞となる。
かつては「20勝」という勝利数が絶対的な評価指標とされていましたが、現代のサイヤング賞の選考基準は劇的に進化を遂げました。味方の打線援護やリリーフ陣の出来に左右される「勝利数」や「勝率」よりも、投球回(イニング数)、防御率(ERA)、奪三振数、WHIP(1イニングあたりの与四球・被安打数)に加え、守備の影響を排除したFIP(守備独立防御率)や、勝利への総合的貢献度を示すWAR(Wins Above Replacement)が決定打となる時代です。