『頭文字D』屈指のラストボス・須藤京一の凄絶バトルとMfゴーストへの影響
須藤京一を語る上で欠かせないのが、赤城RedSunsのリーダー・高橋涼介との根深い因縁だ。かつてサーキットのスクールで腕を磨き合った二人は、公道バトルに対する哲学において明確な対立を見せていた。
高橋涼介が提唱する「公道最速理論」がFRマシンの限界性能とドライバーの感性を美学とするならば、京一の理論は「ハイパワー4WDこそが公道最強の解である」という実用主義そのものであった。
「右コーナーも左コーナーも同じだ。ライン取りに悩む必要はない。パワーで押し切ればいい」——そう言い放つ京一のスタイルは一見大ざっぱに思えるが、実際は計算し尽くされたタイヤトラクションの活用に基づいている。いろは坂での再戦で見せた二人の激突は、単なるスピードの競い合いを超えた「レーシング美学の激突」としてファンの胸を打ち続けている。