歌舞伎に女性が出られない理由とは?出雲阿国から現代の変革まで

歌舞伎に女性が出られない理由とは?出雲阿国から現代の変革までとは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

Q1:歌舞伎界で女性が舞台に立つことは法律で禁止されていますか?
A1:いいえ、法律による禁止は一切ありません。江戸時代の1629年に出された幕府の禁止令は明治時代に失効しています。現在、女性が大歌舞伎の本興行に出演しないのは、世襲制の家元制度や「女形」という独自の様式美を継承するための業界慣習および劇団の配役方針によるものです。

Q2:女性が歌舞伎俳優を目指して弟子入りすることはできますか?
A2:現状、松竹や日本俳優協会が関与する大歌舞伎の俳優養成所(国立劇場の歌舞伎俳優研修)の応募資格は男子のみとなっています。そのため、名門の家柄であっても一般出身であっても、女性が大歌舞伎の正式な俳優(名題・名題下)として弟子入りする正規ルートは整備されていません。ただし、日本舞踊の師範や歌舞伎音楽の演奏家、舞台制作スタッフとして歌舞伎界に携わる道は広く開かれています。

Q3:海外公演や新作歌舞伎で女性が出演した事例はありますか?
A3:はい、数多くの実例があります。三谷幸喜氏や宮藤官九郎氏が手掛ける新作歌舞伎や、劇団☆新感線とのコラボレーション舞台、さらにスーパー歌舞伎などでは、著名な女優や女性ダンサーが主要キャストとして出演し、絶賛を浴びています。伝統の古典歌舞伎と、自由な新作歌舞伎とで柔軟な棲み分けが進んでいます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。