草刈機のエンジンのかけ方完全ガイド!初心者でも一発始動の極意
現場取材や農機具修理店の証言で圧倒的に多いトラブルが、初爆を見逃してチョークを閉じたままロープを引き続けるケースです。このミスを犯すと、燃焼室内に高濃度の生ガソリンが過剰供給され、点火プラグが濡れて火花が飛ばなくなる「プラグかぶり(燃料かぶり)」が発生します。
一度プラグがかぶってしまうと、何十回ロープを引いても点火しません。焦って引き続けるとシリンダー内に燃料が溜まり、リコイルロープ自体が油圧で引けなくなる「ハイドロロック」を引き起こす危険もあります。
プラグかぶりが発生した際の現場復旧手順は以下の通りです。
1. プラグレンチでスパークプラグを取り外す
プラグキャップを外し、付属のプラグレンチで反時計回りに回してプラグを抜き取ります。電極部分がガソリンで黒く濡れていることを目視確認します。
2. 電極の清掃と乾燥
乾いたウエスや真鍮ブラシで電極のカーボンやガソリンを拭き取り、パーツクリーナー等で洗浄して完全に乾かします。ライターの火であぶって乾燥させるのも現場の有効な応急処置です。
3. シリンダー内の余剰燃料を排出(空引き)
プラグを外した状態のまま、点火スイッチを「OFF」にし、チョークを「開」にしてリコイルスターターを5〜10回素早く引きます。プラグ穴からシリンダー内に溜まったガソリンミストが勢いよく排出されます(※目に入らないよう顔を近づけないでください)。
4. プラグの再装着と始動
乾いたプラグを手で回せるところまでねじ込み、最後にレンチで1/2〜2/3回転ほど確実に締め付けます。チョークは「開」のまま、スロットルを少し開け気味にしてロープを引けば、高確率で息を吹き返します。なお、草刈機のスパークプラグ交換時期は、電極の角が丸くなったり摩耗が進む使用100時間または1年に1回が推奨基準です。