猫のお腹のたるみは太りすぎ?ルーズスキンの驚きの役割と見分け方
子猫の時期には見られなかったお腹のたるみが、生後6ヶ月から1歳半頃の骨格成長期を迎えると次第に目立ち始めます。この時期は成猫としての骨格が完成し、身体の柔軟性と筋肉量が発達するタイミングと一致しています。
また、飼い主の間で非常によく囁かれるのが「避妊手術や去勢手術をしてから急にお腹が垂れ下がってきた」という疑問です。これには明確な医学的・生理学的理由が存在します。
避妊・去勢手術を行うと、性ホルモンの分泌が低下し、基礎代謝量が約20〜30%減少します。これにより太りやすくなる一方で、皮膚や結合組織の張りを保つコラーゲン繊維の代謝にも変化が生じます。さらに、開腹手術を行ったメス猫の場合、皮下組織を切開・縫合した影響で周辺組織が一時的に緩み、皮膚のたるみが重力に従って下がりやすくなる現象が起こります。
ただし、手術自体がルーズスキンを人為的に作り出すわけではありません。もともと備わっていた遺伝的な皮膚のゆとりが、ホルモンバランスの変化や脂肪組織の沈着、加齢に伴う腹筋力の低下によって「より顕著に垂れ下がって見えるようになった」というのが正確な実態です。