『プラダを着た悪魔』主題歌は誰の曲?名シーン彩る挿入歌を徹底解剖
映画『プラダを着た悪魔』の幕開けと同時に流れ、観客を一気に作品世界へと引き込むオープニング曲。この印象的なナンバーを手掛けたテーマ曲歌手は、スコットランド出身の実力派シンガーソングライター、KTタンストール(KT Tunstall)です。楽曲タイトルは「Suddenly I See」(アルバム『Eye to the Telescope』収録)。アコースティックギターのリズミカルなカッティングと、ソウルフルで力強いボーカルが際立つ2000年代を代表するポップ・ロックの名曲です。
映画冒頭では、ニューヨークのきらびやかな美女たちが完璧なメイクとハイブランドの服で出勤準備をする姿と、冴えない服装でベーグルをかじりながら地下鉄へ駆け込むアンディの対比がコミカルかつテンポよく描かれます。このシーンに「Suddenly I See」が見事に調和し、映画の方向性を鮮烈に印象づけました。
楽曲の歌詞と和訳のニュアンスに注目すると、選曲された理由がより鮮明になります。サビで繰り返される「Suddenly I see, why the hell it means so much to me(その瞬間、急に分かったの。なぜそれが自分にとってこれほど大切だったのかを)」というフレーズは、KTタンストール自身が伝説的ミュージシャンのパティ・スミスに触発され、「強く生きる女性の美しさと自己の覚醒」をテーマに書き下ろしたものです。この歌詞のメッセージ性が、のちに過酷な環境で自らの真の生き方を見出していくアンディの未来を完璧に予見するアンセムとなっています。