話題のサルパとは?食材救うパーティーの魅力と海洋生物の謎を徹底解剖
ここで、もうひとつの検索需要である海洋生物としての「サルパ」についても触れておきましょう。クラゲと見間違うほど透き通ったこの生物は、実は進化の系統樹において人間と同じ脊索動物(尾索動物亜門)に属する高等な生物です。
海洋生物のサルパは、海中の植物プランクトンを驚異的なスピードで捕食し、体内に炭素を取り込みます。そして重みのある糞粒を深海へと沈降させることで、大気中の二酸化炭素を深海底へと固定する役割を担っています。地球規模の気候変動対策(ブルーカーボン研究)において、サルパの炭素隔離能力は世界中の海洋学者から極めて重要な研究対象として位置づけられています。
時折、沿岸部に数万個体ものサルパが連なって帯状(群体)になり打ち上げられる現象が発生し、SNSで「エイリアンのような透明生物」としてバズを起こすことがあります。食材を救うパーティのサルパと、地球環境を深海から支える生物のサルパ――分野は全く異なるものの、「地球環境と持続可能性に関わる重要キーワード」という共通項で結ばれている点は非常に興味深い事実です。