理想のカップル像の誕生から10年余り――愛宕神社の静寂に響いた誓いと、それぞれの「現在」が問いかけるもの
一方、激しい批判の矢面に立たされた彼が辿った道もまた、あまりに個性的であり異端だった。表舞台からの逸脱、山林での自給自足に近い生活、そして自らの過ちや不完全さと対峙しながらの俳優活動の再開。世間からの強烈な風当たりを経てもなお、独自の生き方を愚直に模索する姿は、作品を通じて徐々に新たな評価軸を生み出していった。
山での暮らしや再婚、そして新たな命の誕生というニュースは、再び大きな議論を呼んだ。だが、かつて演じさせられていた「理想の夫」という重い仮面を脱ぎ捨て、生身の人間として泥臭く生きる彼の存在感は、映画界の底流で異彩を放ち続けている。