返還請求の嵐、2026年も続く「時効前」の最終包囲網。なぜあの優良企業までが堕ちたのか
この問題の本質は、単なる法律違反にとどまらない。血税を原資とする助成金を騙し取る行為は、未曾有の危機の中で歯を食いしばり、真面目に休業手当を支払って持ちこたえた競合他社への裏切りである。モラルを失った企業が市場で生き残ることは、市場経済の健全性を損なう。
「正直者が馬鹿を見る社会にしてはならない」。労働局の担当者が漏らした言葉には、不正に対する強い怒りが滲む。適正に申請し、苦境を乗り越えた多くの企業努力を守るためにも、不正受給に対する追及の手が緩められることはない。