上野ターミナルホテルは現在どうなった?閉館理由と跡地・評判の真相
上野ターミナルホテルを語る上で欠かせないのが、地下1階に店を構えていた日本料理・季節料理「水星(すいせい)」の存在です。
この「レストラン水星」は単なる宿泊者向け朝食会場にとどまらず、近隣のオフィスワーカーや上野界隈の住民から高い支持を集める本格和食処でした。毎朝仕入れる鮮魚を使った日替わり定食や本格的な会席料理、ランチタイムの限定丼などは「上野で落ち着いて和食が食べられる隠れた名店」としてグルメサイトでも高得点を記録していました。1階にあったイタリアンバル「イル・カドッチョ」とともに、ホテル単体としての宿泊機能を超えた地域密着型の食空間を提供していた点に大きな特徴があります。
現在の上野駅浅草口周辺は、三井ガーデンホテル上野をはじめとする高層ホテルや、機能性を極限まで高めた宿泊特化型チェーンが林立しています。昭和の時代に「料理人の顔が見えるレストラン」を備えていた個人型ターミナルホテルの閉館は、上野の街から一つの豊かな食文化が失われた瞬間でもありました。