音や文字に匂いを感じる?脳科学が明かす「嗅覚共感覚」の世界
日本国内でも、感覚統合と脳の可塑性をめぐる最先端研究が着実に進んでいる。理化学研究所をはじめとする国内の主要研究機関では、脳機能の可視化技術を用いて、知覚の個性がどのように形成されるのかを探るプロジェクトが進行中だ。
また、日本共感覚研究会などの専門組織は、当事者からの膨大なデータの収集と症例の分析を続けている。彼らの報告によると、漢字やひらがなといった日本語独特の文字体系が、欧米のアルファベットとは異なるユニークな嗅覚応答を引き起こすケースがあるという。「和」のニュアンスを含む文字を見た際に畳や草木の匂いを感じるなど、言語や文化的な背景が脳の感覚結合に影響を与えている可能性も指摘されており、世界的にも高い注目を集めている。