精神科の閉鎖病棟とは?入院基準やスマホ・費用と実態の真実

精神科の閉鎖病棟とは?入院基準やスマホ・費用と実態の真実について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

精神科病棟は、構造上大きく「開放病棟」と「閉鎖病棟」に分かれます。閉鎖病棟の定義とは、病棟の出入り口に常時鍵がかけられており、病院職員が解錠しない限り患者や面会者が自由に出入りできない構造を持つ病棟を指します。東京都立松沢病院や大阪精神医療センターなどの高度精神医療機関でも、重篤な急性期症状に対応する病棟の多くが閉鎖病棟として機能しています。

世間で囁かれる「一度入ると一生出られない」という言説は、数十年前の長期社会的入院が問題視されていた時代の残影やフィクションによる完全な誤解です。現代の精神医療では、厚生労働省の施策に基づき早期の地域社会復帰を目指す方針が徹底されています。急性期治療病棟における平均在院日数は約3か月以内を目標に運用されており、病状が落ち着き次第、院内の開放病棟への転棟や退院支援が進められます。

病室自体に常時鍵がかけられているわけではなく、多くの患者はデイルーム(食堂兼談話室)でテレビを見たり、作業療法に参加したりしながら穏やかに過ごしています。病棟に鍵がかけられている最大の目的は、患者を罰することではなく、病気の症状によって正常な危険察知ができない状態での無断外出や事故を防ぐことにあります。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。