愛猫の呼吸異変を見逃すな!横隔膜ヘルニアの症状と手術費用・予後

愛猫の呼吸異変を見逃すな!横隔膜ヘルニアの症状と手術費用・予後にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

ネット上のQ&Aサイトや一部の誤った情報の中には、「猫が元気そうに見えるなら、ケージで安静にさせておけば横隔膜の穴は自然に塞がるのではないか」という危険な誤解が散見されます。この認識は決定的な誤りです。

横隔膜は呼吸のたびに絶えず収縮と拡張を繰り返している筋肉組織であり、一度破断した穴が自発的に癒合することは構造上あり得ません。それどころか、時間の経過とともに胸腔内に入り込んだ臓器と周囲の肺や肋膜が癒着(ゆちゃく)を起こし、いざ手術を行う際の剥離難易度が跳ね上がるという深刻な弊害をもたらします。

また、「軽症に見える先天性ヘルニアだから手術は不要」と放置した結果、加齢に伴い便秘でいきんだ際や嘔吐の腹圧で一気に胃が胸へ反転し、急性胃拡張からショック死に至るケースも報告されています。無症状に見えても、胸の中に臓器が存在している状態そのものが「いつ爆発してもおかしくない時限爆弾」を抱えている状態であると認識しなければなりません。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。