首こりマッサージで死亡事故は本当?命を脅かすNg手技と危険な真相
首周辺は、指一本の強い圧迫でさえ生体防御ラインを突破しかねない危険領域である。素人判断によるセルフマッサージや、無資格施術者の手技において、絶対に触れてはならない首マッサージNG部位を精緻に把握しておかねばならない。
まず最も警戒すべきは、のどぼとけの左右に位置する「頸動脈三角」だ。指を添えると脈拍を感じるこの場所には、脳へ大量の血液を送る総頸動脈と内頸動脈、そして前述の頸動脈洞が表層近くを走っている。ここを力任せに揉む行為は、動脈壁の内膜に傷をつけたり、壁に溜まった動脈硬化の塊(プラーク)を引き剥がして脳塞栓症を引き起こす引き金となる。
次に危険なのが「後頭下筋群・環椎後頭関節(首と頭の境目)」に対する強い突き上げや圧迫だ。頭蓋骨のすぐ下で椎骨動脈が大きく蛇行し、頭蓋骨内へと侵入するもっとも脆いポイントである。ここへ対する強打や鋭利な指圧は、動脈解離を直接誘発する。
さらに盲点となりやすいのが、自分で首を左右に激しく振って「ボキッ」と鳴らす自慰的習慣だ。一時的に関節包の圧力が抜けて爽快感を覚えるものの、習慣化することで関節靭帯が緩み、頚椎がグラグラになる「頚椎不安定症」を招く。不安定になった頚椎は、わずかな外力で血管や神経を傷つける時限爆弾と化すため、今すぐやめるべき危険な首こり解消法である。