透明醤油はなぜ無色?味の真相とカルディ・販売店からレシピまで徹底解剖

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透明醤油の正体は、単に塩水を調整した疑似調味料ではありません。開発元は、1869年(明治2年)創業の熊本の老舗調味料メーカー「株式会社フンドーダイ」です。老舗が150年の節目に挑んだのは、伝統的な本醸造醤油の旨味とコクを極限まで保ちながら、色だけを完全に取り除くという前代未聞の技術革新でした。

通常の醤油が濃い褐色を帯びるのは、大豆や小麦のアミノ酸と糖が熟成段階で結合して生じる「メラノイジン」と呼ばれる色素成分に起因します。フンドーダイの開発チームは、一度しっかりと発酵・熟成させた本醸造の濃口醤油を出発点とし、独自の「減圧蒸留・精密分離技術」を適用。熱による風味の劣化を防ぎつつ、色素成分のみを選択的に除去・精製する高度なプロセスの確立に成功しました。

「本物の醤油を造る工程を一切妥協せず、最終工程で色だけをクリアにする」という逆転の発想によって、透明でありながら丸大豆醤油特有の旨味成分であるグルタミン酸をしっかりと保持。原材料表示を見ても、しっかりと「しょうゆ(本醸造)」が主原料として明記されており、日本の伝統醸造技術と最新バイオ・分離工学が融合した最高傑作であることが裏付けられています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。