天国までの49日間で魂はどこへ?知られざる旅路と遺族の過ごし方
人が息を引き取った瞬間から、魂の長い旅が始まります。仏教(特に日本で広く受け継がれてきた十王信仰)における「天国までの49日間」のあらすじは、冥途の険しい道を歩みながら、生前の罪業を洗い出される裁判劇そのものです。
肉体を離れた魂は、最初の7日間で暗闇の冥途を歩み、三途の川へと向かいます。川の渡り口には「善人用の橋」「浅瀬」「激流」の3つのルートがあり、生前の行いによって渡る場所が分かれます。その後、魂は7日ごとに異なる裁判官(十王)の前に引き出され、嘘偽りのない取り調べを受けることになります。
この間、魂はまだ「成仏」しておらず、現世と来世の中間である「中陰」を彷徨っています。喉の渇きや空腹に苦しみ、ときに現世の家族の様子を見に戻ることもあると伝えられています。49日目に行われる大審判によって六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)のいずれに向かうかが確定し、魂は天国・極楽浄土をはじめとする新たな世界へと正式に旅立っていくのです。