エアコンフィルター掃除の正解!水洗いの罠と電気代を劇的に浮かす技

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フィルターを綺麗にしてもエアコンがカビ臭い場合、ホームセンターやドラッグストアで手に入る「市販のエアコン洗浄スプレー」に手を伸ばしたくなります。しかし、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)をはじめとする専門機関は、この安易なDIY洗浄に対して繰り返し強い警告を発しています。

市販スプレーの最大の盲点は、噴射圧力が低すぎて熱交換器の奥にある汚れを押し流せない点です。表面のカビを一時的に奥へと押し込み、ドレンパン(結露水の受け皿)にヘドロ状の薬剤カスを残存させます。この残留成分が新たなカビの栄養源となり、施工前よりも悪臭が強烈になるケースが頻発しています。最悪の場合、詰まったドレンパンから水が逆流し、室内への水漏れ事故を引き起こします。

さらに恐ろしいのが火災事故です。スプレーの薬液が内部の基板やファンモーターなどの電装部品に付着すると、トラッキング現象によるショートが発生し、発煙・発火に至る重大事故が毎年報告されています。エアコンクリーニングのプロは高圧洗浄機と大量の水(20〜30リットル)を用いて完全に薬剤を洗い流しますが、使い捨てスプレーの数百度ミリリットルの噴射で汚れを安全に落とし切ることは不可能です。「フィルターより奥の領域」は、決して素人が市販薬液で触れてはならない聖域です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。