天麩羅処ひらお大名店の現在は?閉店理由の真相と移転先を追う
ひらおを語る上で、卓上に置かれた名物「いかの塩辛」を抜きにすることはできません。一般的な塩辛のような塩辛さや生臭さは一切なく、生イカと細切りにした柚子の皮を絶妙な塩梅で和えた浅漬け仕立て。この爽やかな風味と歯ごたえが、これから胃袋に収まる揚げ物の油っぽさを完璧にリセットします。
近年の深刻なイカ不漁期には、卓上の取り放題ポットが一時的に小鉢提供に切り替わるなど苦渋の局面もありました。しかし、契約仕入れルートの再構築と品質管理の徹底により、現在も「ひらおの魂」として各店舗で圧倒的な支持を誇っています。店頭販売やオンライン通販でも即座に完売するほどの看板商品です。
初めて訪れる読者、あるいは久しぶりに天神でひらおを訪ねる方におすすめしたい定番メニューは以下の2品です。
- お好み定食:エビ、豚、白身、イカ、野菜3種がバランスよく配分された絶対的エース。ひらおの揚げ技と素材の鮮度を最短距離で体感できます。
- とり天定食:特製タレに漬け込まれたジューシーなモモ肉・ムネ肉の天ぷらが圧倒的なボリュームで提供される、地元リピーター支持率No.1のメニュー。
カウンターに座ると、まず山盛りのご飯、味噌汁、大根おろしがたっぷり入った天つゆ、そして塩辛が運ばれてきます。揚げ職人が客の食事ペースをミリ単位で見極め、揚がったタネを1〜2品ずつ網の上にサーブしていく「揚げたてリレー」。衣の水分が飛ぶ前の、最初のひと噛みで立つサクッという破裂音こそが、この店の最大の調味料です。