筋肉番付の事故と打ち切り理由とは?被害者の現在とTbs安全崩壊の真相

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平均視聴率がコンスタントに15%〜20%近くを記録し、民放各局の看板番組として君臨していた『筋肉番付』が、なぜ猶予期間もなく即座に放送終了へ追い込まれたのでしょうか。その筋肉番付 打ち切り理由には、単なる一番組の不祥事にとどまらない複数の決定打が存在していました。

第1の決定打は、同系列番組における「事故の常態化」と警察による刑事捜査のメスでした。実はこの2002年5月の事故のわずか4か月前、2002年1月1日にも同局の看板特番『SASUKE』の予選会において、出場者がアトラクションから落下して頚椎を損傷する事故が発生していました。度重なる重大事故の発生に対し、神奈川県警青葉署は業務上過失傷害の疑いでTBSの番組制作プロデューサーや演出担当者ら関係者の事情聴取と本格的な捜査に踏み切りました。テレビ番組の収録現場に警察の本格捜査が入る事態は、当時の放送界にとって前代未聞のスキャンダルでした。

第2の決定打は、メインスポンサー各社の一斉離脱です。青少年のスポーツ育成や健康的なイメージを掲げて協賛していた大手食品メーカー、飲料メーカー、自動車メーカー各社は、重篤な人身事故と警察捜査の報道を受け、CMの差し替えや提供クレジットの自粛をTBSに通告しました。民放ビジネスの根幹である広告収入の途絶は、番組の継続を物理的に不可能なものにしました。

これを受け、TBSは事故発生から2週間余りが経過した2002年5月24日、定例記者会見において「視聴者および参加者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけした」として、番組の打ち切りを正式発表。同年5月4日の放送分が、予告もないまま事実上の最終回となりました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。