「自分が自分じゃない」離人症とは?原因・症状チェックから治し方まで

「自分が自分じゃない」離人症とは?原因・症状チェックから治し方までに関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

心身に異常な乖離をもたらす離人症の原因は、単一の要素ではなく、複合的な脳機能と環境の相互作用によって生じます。脳科学および臨床精神医学の観点から、主な誘因として以下の4点が挙げられます。

第一に、極度のストレスと心理的トラウマです。人間関係の深刻なトラブル、過重労働によるバーンアウト、あるいは幼少期の逆境体験など、耐え難い苦痛に直面した際、人間の脳は心を守るために「感情のスイッチを一時的にオフにする」安全弁を作動させます。過剰な感情刺激を遮断しようとする防衛システム(解離反応)が過剰に固定化してしまった状態が、まさに離人症です。

第二に、自律神経の深刻な乱れと慢性疲労が深く関与しています。長期間の緊張や不規則な生活によって交感神経が過剰に興奮し続けると、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩壊します。自律神経失調症やパニック症に伴う過呼吸・血流不全が引き金となり、一過性の離人発作を起こすケースも頻発しています。

第三に、うつ病や全般性不安障害との併発です。精神科臨床の統計でも、離人症状を訴える患者の半数以上がうつ病やパニック障害を併発していることが報告されています。気分が極度に落ち込み、脳のエネルギーが枯渇することで知覚機能が低下し、世界が灰色に見えたり実感が湧かなくなったりします。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。