谷口真由美の現在と経歴|ラグビー協会改革から大阪市長選の真相まで
ラグビー協会の騒乱から2年後の2026年春、谷口氏はさらなる勝負に出ます。統一地方選挙における大阪市長選挙への立候補でした。政治団体「アップデートおおさか」からの擁立を受け、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致への反対や、大阪維新の会主導による「成長戦略優先から教育・福祉優先への転換」を掲げた無所属での挑戦でした。
選挙戦では自民党大阪府連や立憲民主党大阪府連など、国政では対立する左右の勢力が事実上の「非維新包囲網」として相乗り支援を行う異例の構図が組まれました。谷口氏は持ち前の弁舌を武器に「大阪に暮らす人々の手元に政治を取り戻す」と訴え、街頭演説では多くの聴衆を集めました。
しかし、選挙管理委員会による最終確定データが示した結果は残酷なものでした。大阪維新の会の新人・横山英幸氏が655,824票(得票率約64.5%)を獲得して圧勝したのに対し、谷口氏の得票は292,554票(得票率約28.8%)と、ダブルスコア以上の大差をつけられて惨敗を喫したのです。
敗因として報道各社が分析したのは、「維新市政12年の実績に対する都市部の一定の満足度」と、「自公・立憲の野合批判」でした。谷口氏個人がいくら生活者の実感を訴えても、かつて対立していた既得権益層(自民府連等)の推薦を受けたことで、無党派層からは「維新前の古い大阪政治への逆戻り」と映ってしまったのです。自らの言論の純度を組織政治の論理に呑み込まれたこの敗北は、彼女にとって「正論だけでは突破できない地方政治の分厚い壁」を痛感させられる手痛い教訓となりました。