崩れた「永遠の若さ」の代償――なぜ美容医療先進国で「ひきつれ顔」の悲劇が後を絶たないのか
「切らないフェイスリフト」として手軽に行われる糸リフト(スレッドリフト)も、決して万能ではありません。ダウンタイムが短く、週末に気軽に受けられる手軽さから爆発的な人気を誇りますが、その効果は一時的なものです。問題は、この施術を短期間に何度も繰り返すことにあります。
皮下に挿入された糸は、組織に微細な瘢痕(はんこん)を作ります。これを繰り返すと、皮膚の内部が硬化し、将来的に本格的な切開リフトを行おうとした際に、手術が著しく困難になります。また、引き上げのベクトルを誤ると、頬だけが異常に突出し、口元が不自然に横に広がる「ジョーカーのような顔」になってしまうことも珍しくありません。