弁松の弁当はまずい?甘すぎる噂の真相と愛され続ける江戸前の味
日本橋弁松総本店の弁当を初めて食べた人の多くが、最初の一口でその強いインパクトに驚きます。ネット上で弁松まずい噂の真相として語られる理由の9割は、その圧倒的な「味の濃さ」と「強烈な甘み」に起因しています。
現代の和食弁当は、素材の風味を生かした減塩志向や、かつお・昆布の上品な出汁を効かせた薄味が主流です。しかし弁松のおかずは、里芋も筍も椎茸も、すべて濃口醤油と砂糖で芯まで黒褐色に煮詰められています。口に入れた瞬間に広がるのは、「甘すぎる」「醤油辛い」と形容されるほどのパンチ力です。
薄味の幕の内弁当をイメージして購入した人がこの濃密な煮物を食べると、「味が濃すぎて素材の味が分からない」「まずい」というネガティブなリアクションに繋がってしまいます。つまり、調理の質が低いのではなく、買い手の味覚の前提と弁松の突き抜けた個性とのギャップこそが、賛否両論を生み出す決定的な理由なのです。