光とドローン仏が舞う京都の龍岸寺、伝統を更新する革新の全貌
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本堂の宙をふわりと浮遊する、金色の阿弥陀如来像。手のひらサイズの仏像を搭載した小型無人航空機が、優美な軌道を描いて空間を巡る。「ドローン仏プロジェクト」と呼ばれるこの取り組みは、仏像彫刻を手がける気鋭の仏師・三浦耀山と寺の協働によって産声を上げた。
かつて平安や鎌倉の絵師たちは、雲に乗って死者を迎えに来る阿弥陀仏の姿を「来迎図(らいごうず)」として極彩色の絵の具で描いた。当時の人々にとって、その絵画は信仰のハイテクビジュアルに他ならなかった。三浦耀山が彫り上げた伝統的な木彫仏をプロペラの力で実際に宙へ浮かべるという発想は、過去の宗教画家たちが追い求めた「臨場感あふれる救済のヴィジョン」を現代の技術で具現化したものといえる。金属とモーターの微細な駆動音とともに舞う仏の姿は、驚きを超えて不思議な静けさを堂内に生み出している。