ピザの耳を残すのはマナー違反?「育ち」論争と本場イタリアの真相

ピザの耳を残すのはマナー違反?「育ち」論争と本場イタリアの真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

「本場イタリアではピザの耳を残すのが当たり前」という話を耳にしたことがあるかもしれません。この噂の真相はどうなのでしょうか。

イタリアにおいて、ピッツァの縁の部分は「コルニチョーネ(Cornicione=額縁)」と呼ばれます。ナポリピッツァの職人(ピッツァイオーロ)にとって、コルニチョーネが美しく空気を含んでふっくらと膨らんでいることは、生地の発酵と薪窯の焼き加減が完璧である証拠です。つまり、料理としての完成度を示す極めて重要なパーツとして扱われています。

しかし、実際のイタリア現地のピッツェリアに行くと、コルニチョーネを皿の端に残している現地人はごく普通に見かけます。イタリアではピッツァをシェアせず「1人1枚(直径約30cm)」をナイフとフォークで食べるのが基本です。そのため、「最後の方は満腹になったからコルニチョーネを残す」という行為は日常茶飯事であり、店側もそれをマナー違反として咎めることはありません。

「職人への敬意として完食するのが理想だが、無理してすべてを食べる義務はない」というのが、本場イタリアにおける大らかな共通認識です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。