水曜日のダウンタウン今日はおかしい?違和感の正体と伏線回収の真相
水ダウの代名詞とも言える演出家・藤井健太郎氏の手腕は、テレビ画面の枠組みそのものを解体・再構築するメタ構造にあります。今回の企画も、従来の「ターゲットにドッキリを仕掛ける」という枠組みを軽々と飛び越え、「見ている視聴者全員をドッキリの共犯者、あるいはターゲットにする」という二重構造が採用されていました。
検証VTRが進むにつれ、ターゲットとなった芸人の背後を通過するエキストラの挙動や、ロケ先の店舗に置かれた小道具の配置に、過去の放送回とリンクする不可解な暗号が紛れ込んでいることが判明します。一見すると荒唐無稽なバラエティロケでありながら、その実態は一分の隙もなく構築されたシチュエーション・サスペンスとしての側面を持っていました。
ドッキリの仕掛けそのものも、ターゲットをただ驚かせるのではなく、「極限状態に置かれた人間の心理的揺らぎ」をあぶり出す設計となっており、藤井演出特有のシニカルなユーモアと芸術的な悪意が見事な調和を見せていました。