鋸山「地獄のぞき」が2026年に見せる新たな表情。スリルと絶景の裏で進む、安全対策とオーバーツーリズムのリアル
鋸山の岩盤は、主に「凝灰岩(ぎょうかいがん)」と呼ばれる柔らかい火山灰が固まってできた石で構成されている。江戸時代から昭和にかけて「房州石」として切り出された歴史があり、加工しやすい反面、雨風による風化が進みやすい性質を持つ。
近年の異常気象や大型台風の影響もあり、一部の地質学者からは、突き出た岩盤の強度低下を懸念する声も上がっている。自治体や日本寺は定期的な強度調査と補修を行っているが、自然の風化を完全に止めることはできない。観光資源としての維持と、防災対策のバランスが今、強く求められている。