【現地報告】「加西ワンワン牧場」の現在地——愛犬文化の聖地が指し示すペット共生の未来
悪質なパピーミルの存在が社会問題化して久しい中、ここでの繁殖・管理体制は極めてオープンだ。見学者は繁殖犬たちがどのような環境で過ごし、どのような食事を摂っているかをガラス越しではなく、直接その目で確認できる仕組みになっている。
特筆すべきは、自家繁殖だけでなく地域で保護された犬たちの譲渡事業とのハイブリッド運用だ。血統書の有無にかかわらず、全ての命に等しく医療とトレーニングが施される。血統を守る努力と、行き場を失った命を救う努力。相反するように見える二つのアプローチが、ここでは無理なく同居している。