新庄剛志の高校時代!西短の強肩伝説とドラフト5位から大躍進した真相
1989年のドラフト会議で、新庄剛志は阪神タイガースから5位指名を受けます。高校通算本塁打は14本。当時のスカウティングにおいて、長打力や確実性の面ではまだ荒削りな素材型野手という位置づけでした。
この隠れた原石に決定的な評価を下したのが、阪神の名スカウトとして知られた渡辺省三氏でした。渡辺スカウトは新庄の「捕球から送球への天性のスピード」「広い守備範囲」「打席で見せる驚異的なスイングスピード」を高く評価。「下位指名だが、数年鍛えれば球界屈指の外野手に大化けする」と球団に強く進言しました。
当初、新庄本人は大学進学や社会人野球への進路も視野に入れており、プロの世界で通用するかどうか迷いを抱えていました。しかし、熱心に将来性を説く球団の熱意と、背中を押した父親の言葉が決断を後押しし、縦縞のユニフォームを着ることを決意。ドラフト5位という控えめなスタート地点から、日本中を熱狂させるシンデレラストーリーが幕を開けました。