みずほシステム「Minori」の真相|4大メガベンダーと障害の歴史

みずほシステム「Minori」の真相|4大メガベンダーと障害の歴史の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

みずほフィナンシャルグループが完成させた勘定系システム「MINORI」は、日本の金融IT史において前例のない規模を誇る超巨大プロジェクトでした。2000年のグループ結成以来、みずほは旧3行のシステムを継ぎ接ぎした状態での運用を続けており、抜本的な刷新が長年の悲願となっていました。

2012年に本格始動したMINORIの開発は、完成時期の延期を幾度も繰り返したことから、スペイン・バルセロナの未完の聖堂になぞらえて「IT界のサグラダ・ファミリア」と呼ばれるに至ります。最終的に開発期間は約8年におよび、総開発費用は4000億円超、投入されたエンジニアは延べ約35万人月という天文学的なリソースが注ぎ込まれました。

MINORIの設計思想は、特定のベンダーに依存しない「オープン化」と、機能ごとにモジュールを独立させて接続する「サービス指向アーキテクチャ(SOA)」の採用にありました。2019年7月、全9回に及ぶ大規模な移行作業を経て全面稼働を達成した際は、金融界の難工事を成し遂げた金字塔として称賛を集めました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。