映画アイアムアヒーローの結末と続編の謎!原作との違いや評価を解剖
本作の説得力を極限まで高めたのは、間違いなく実力派キャスト陣の徹底した役作りです。
主演の大泉洋は、普段の軽妙なパブリックイメージを完全に封印。うだつの上がらない35歳の漫画家アシスタント・鈴木英雄を演じるにあたり、猫背の姿勢から怯えた視線の泳がせ方まで徹底的に作り込みました。特筆すべきは散弾銃のハンドリングです。当時のメイキングや関係者への取材によると、大泉は銃の構え方、リロード(装填)の手順、射撃時の反動コントロールを体に染み込ませるため、専門の指導員のもとで長期間の反復訓練を実施。劇中で見せる無駄のない装填動作は、プロのガンエフェクト関係者からも絶賛されました。
有村架純は、それまでの清純派イメージを覆し、言葉を失いながらも英雄に寄り添う「ネコZQN」とも呼ぶべき異形の存在を体当たりで熱演。喉を鳴らすような唸り声や、怪力で相手を吹き飛ばす無機質なアクションを見事に演じ分けました。
そして長澤まさみ演じる藪(小田つぐみ)は、過酷なサバイバルを生き抜いてきた元看護師の逞しさと、内面に抱えるトラウマを泥臭いアクションとともに表現。ボーイッシュな短髪にタンクトップ姿でボウガンを構える姿は、ハリウッド映画の戦うヒロインにも引けを取らない存在感を放ちました。