物が二重に見えたら危険?眼窩底骨折の手術判断基準と後遺症リスク

物が二重に見えたら危険?眼窩底骨折の手術判断基準と後遺症リスクとはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

顔面打撲の後に医療機関を受診する際、一般的なレントゲン(単純X線)検査だけでは眼窩底の微小な骨折線や脂肪組織の脱出を正確に捉えきれません。確定診断には、「顔面高分解能CT(マルチスライスCT)」による撮影が不可欠です。CT画像の「冠状断(前・後方向の断面)」および「矢状断(側面の断面)」を確認することで、骨の骨折状態、外眼筋の挟み込み、上顎洞への内容物脱落の程度がミリ単位で判明します。

受診先選びで最も重要なポイントは、「形成外科」と「眼科」の両方が揃っている総合病院、または専門の「眼形成外科」を受診することです。両診療科には明確な役割分担があります。

  • 眼科の役割:視力検査、眼圧測定、眼底検査によって眼球破裂や網膜剥離などの合併症がないかを確認。さらに「ヘス赤緑試験(ヘスチャート)」を用いて眼球の可動域と複視の度合いを数値的・視覚的に精密評価します。
  • 形成外科の役割:顔面骨折の再建手術のエキスパートとして、骨折部の外科的整復、インプラントの設置、眼窩下神経の減圧、術後の顔貌(目の左右対称性)の審美的な回復を担います。

機能面(見え方)と形態面(顔の形)の双方を完璧に回復させるためには、この2つの領域が密接に連携したチーム医療が欠かせません。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。