「ご清聴ありがとうございます」は失礼?プレゼン結びの真実と正しい敬語マナー
インターネット上では時折、「社内プレゼンで『ご清聴』を使うのは身内に敬語を使っているためマナー違反である」といった極論が見受けられます。しかし、これは敬語の構造を誤解した論調です。
敬語の分類上、「相手が自分の話を聞く行為」を高める尊敬語(あるいは敬意を込めた美化語的表現)であるため、たとえ社内の上司や同僚であっても「時間を割いて話を聞いてくれたこと」に対する感謝として使うこと自体は失礼ではありません。
ただし、心理的な距離感(ソーシャルディスタンス)の観点からは注意が必要です。日常的にフランクに議論を交わしている5〜6名のチーム内ミーティングで、発表の終わりに突然「ご清聴ありがとうございました」と直立不動で一礼すると、周囲に不必要な壁を感じさせてしまうことがあります。場に応じた「フォーマル度の調整」こそが真のビジネスマナーといえます。